祈り

 

 

皆は何と呼んでいるのかわからないけれど

多くの人に好意を持たれたと思う

このキャラクターとタオルの質感が


そこそこ表せたように思えて 少しほっとしいる。

 

 

  

私が年明け後に負った傷は、ようやく痛みが消えた。


ただ、額と頬のどちらにも残った傷跡に関して

もはやどうでもいいと思う自分が不思議ではある。


基本的な人相が変わらなかったから

そんな事が言えるのかもしれないけれど。




 

  


 

 

  


 

内戦と大飢饉に見舞われていたソマリアの実情を知った時から10年間

リアルに死を覚悟しつつ、ギャングやテロリスト達を更生に向かわせた

永井陽右さんの活動も追っていこうと思っている。

 

 

 



真に寄り添い、望ましい道へと進めるよう導いてきた活動に対し

複数の国から表彰され、国連の専門家会議のメンバーにもなった永井さんは

 

「一方的に決め付けず深いところを聞いていくと、彼等は彼等で言いたい事がいっぱいある」、と

現状を否定せず、その現状をどう感じているか本人がきちんと認識できるよう考えを促し

良くないのならどうしたらいいか、一緒に考えてきた。

 

 

 

 


“ 家族を養い、生き抜く事 “

彼が向き合ったテロリストの一人は、それが夢だと語っていたが

 

そんな当り前のような事を夢としなければならない状況に追い込まれる人は

今、世界中に増えている。

 

 

 

他方では、複雑な世を生きて行く為の何かが見付けられない人や

望ましくない思想のもとに育った人の一部も、道を踏み外す。

 

 

 

 

犯罪や罪には問われないまでの迷惑行為などに世の中は、感情が先走って非難し

経緯を考慮する事なく、処罰へと言及しがちな傾向にあると感じてならないが 

 

反省と償いは必要でも

並行してそんな個々の素因を探り、同様の事案が起きないよう尽力しなければ

問題はどこでも、そして何度でも生まれてしまう。

 

 

 

 

加えて今、COVID-19の影響から 様々な社会問題が露わになり

これまで我慢を強いられていた人達の我慢も限界に達し始めた。

 

 

 

 

 

NYを拠点に活躍していたピアニストの海野さんを

中国人と誤解した黒人の若者8人が暴行し

生命線とも言える右肩を複雑骨折させた事件も、その一つだろう。

 

 

しかし傷の影響と深い苦しみに苛まれながらも今、海野さんは

「一緒くたにまとめて憎しみの感情を抱くことはない 人種で全部括るのは絶対おかしい

復活することが 暴力に屈せず人種差別の対してノーということにもなる」 と、語った。

 

 

 

 

 

少し前に綴ったブログタイトルの “向き合うのは事象と感情” とは、正にこういう事だと思うし

上述したように、多くの人がそのように考えた先に行動を繋ぎ

世の中が少しずつでも良い方に進む事を願いたい。

 

 

社会に目を向けるほど怒りと悲しみに襲われ、心が波打つけれど

当事者でなければ知り得ない流れもあり

 

それぞれが自分尺度の正義感を振りかざせば

分断はいっそう深まるばかりなのだから。

 

 

 

 

 

 

永井さんも

先日、残念ながらお亡くなりになった寂聴さんも

 

「一緒に」「私も」と

真に寄り添う心が感じられる。

 

 

幸いにも人は、それを感じ取る本能を失っていないから

それが要と思う。

 

 

 

 

 

その永井さんは、テロ活動に至る経緯を考慮されない年代を保護する為

2030年までに新たな国際条約が制定されるよう奔走している。

 

 

この夏にOAされたサンドさん進行のTV番組内で、その実現性を図る際

プロセーラーの白石康次郎氏は、自らも言われた事としながら

大切なのは人柄であり、平和は笑顔や愛や光で出来ていると熱く語った。

 

 

それが希望の象徴としての基本となり、多くの人を惹き付けて止まないのが

寂聴さんや羽生さんなんだと思う。



体験に裏打ちされた白石氏の言葉が、深く響いたように映る永井さんに対し

サンド伊達さんは「死なないでよ」と言った。

 

実際に死と背中合わせの永井さんが、危害を受けず活動を続けられる事を

私も切に祈っている。

 

 

 

 


そして笑顔に関しては、余計なお世話でも

NPO法人「あなたのいばしょ」の大空幸星さんが備えられれば、と思う。




困窮している方々の現実に寄り添い

状況を打開しようと日々奔走しているだけに

今は表情が固めと理解しているけれど


彼に柔らかな笑みが伴えば

活動の大きな力になるはずだ。






最後に寂聴さんが

一番大切だと書き残したのは愛だったから


それは いつか誰かの愛情によって

もたらされるのかもしれない。