繋げたい



そのアングルは、表情が殆ど描けないので見送っていたものの

心の中にずっと在り続けていた。 




定番である グレースケールの練習着は

身体のラインを より美しく際立たせ

衣装にも引けを取らない。


 




体軸へ影響しないよう注意しているのか

片足に荷重をかけている様子は、ほぼ見かけた事がない羽生さん。



資料に沿ったGalleryのトリミングより

もう少し下までならこんな感じかなと


Otonal 冒頭を踏襲して描いてみたのがこちら。 



 


 



 

全く顔が見えないものは さすがにパスせざるを得ないが 

背中がメインの描きたいシーンはいくつもあり

なかでも一つだけ、描かせてもらいたいショットがある。

  


一般の方が撮ったと思われるその画像には、サインが記されており

それを頼りに調べてもトラブルがあったようで

アクセスして許可を願いたいものの、既に追う事ができない。

 

 

 

 

権利関係に言及するのは難しく

グレーで見過ごされている部分も多いと思う。

 

 

私は羽生さんを描くに当たって、調べたり知人に相談もしたけれど

一向にベストな進め方がわからないまま

2年近くの日々を過ごしてしまった。



世にあるそういった制作物は

参考先のカメラマンの方々に感謝する形で進められているようだったが 

知人からは ”羽生結弦” という名前を冠する事についての話もあり


世界の片隅で、誰にも気付かれさえしないような場を始めるに当たっても

頭を悩ませていたのだ。

 

 



そして結局のところ

私程度の画力でさえ、流用される事はあるようなので


万が一にでも羽生さんに迷惑をかける事になどなってはならず

少なくとも金銭が発生する無断使用を防ぐため

サインとしてのロゴと サイトにはクレジットを入れる事にして、イラスト修行を始めた。

  

サインがなくても 透かしを入れたりといった策も取っている。

 



ただスキルがあればいかようにも細工はできるはずだし

出回っていても気付くのは難しい。

 

 

 


商用ではないにせよ

イラストのみ無断転載されているのを見付ける事はある。

 

 

私のロゴはそのままに

羽生さんについて書くため使われていたブログでは

フィギュア以外に向けて少しばかり攻撃的な批判が続いていた。

 

どうしたものかと様子を伺っていくと

私が描いたもの以外にも色々なところからイラストを拝借し続け

しかしそれには関係なく、ブログ内容にはそこそこ賛同するコメントも寄せられていて

複雑な思いを抱いたままになっている。




そして、上述した背中側からのショットへの気持ちも捨てきれずに

やはり日々は ただ過ぎ行くのだ。





 



三浦春馬さんが亡くなった。


数日たった今も

詳細は明かされていない。

 

 

 


私は今年5/17のブログで、大好きな「せかほし」に関する事を綴っていた。

 

その時触れるには至らなかったけれど

仲良しの姉弟がじゃれ合うような、JUJUとの掛け合いは絶妙で

二人の織り成す時間もまた

煌めくあの世界観の中、欠かせないものだった。

 


全てがお洒落な二人は、共に言葉選びも抜群で

少なくとも私が耳にした中で引っかかるものはなかった以上に

ジャストな表現が幾度となく胸に響いていた。

 

 



だが、一報で受けた衝撃の強さに自分でも戸惑う。

 

多方向にとても優れた面を持った若者が亡くなったわけだから当然のようでも

ほぼドラマを見る機会がない私は、あの番組内の春馬さんしか知らない。

 


全く整理できない気持ちのまま、その後

記憶にもはっきり残っている内容の再放送を目にした途端

堰を切ったように、私は声をあげて泣いた。

 

 

 

― その人について どれだけ多く知っているかではないんだ ―

 

 

 

刻まれたものはごく一部であっても、その深さが想いに繋がる。

 

 

 



今後も出演したドラマ等を見る事はないと思うけれど

誰かの美しい指が映し出される度

彼の穏やかな語り口と、やはり格別に美しかったその指が


心の中で重なっていくのかもしれない。




今は他に気持ちの持って行きようがないけれど

早すぎたその意味を、しっかり考え続けようと思う。

 

 

 

 

春馬さん。

 

旅立った世界では、すべてが柔らかに解き放たれる事を

心から願っています。

 

 

 

 

 

 

メディアでの取り上げ方についても、すぐに各方面で言及されたが

自分が見聞きした限り、Web上やキー局の大方は

これまでと同じような報じ方をしている。

 

 

私が4月中のブログ、「分断の対義語とは」で触れた

堀潤氏が進行するニュース番組に於いては

 

冒頭で亡くなった事をシンプルに伝え

間髪入れず、厚労省の電話相談と都のホットラインをアナウンスした。

 

  


堀氏がしばしば口にしてきた

「自分のyesは、誰のyesか」といった考え方をはじめとして 


重きを置くところ・優先順位・時々の立場で考える等々

氏から学ぶべきものは沢山ある。 





 



COVID-19による状況は、新たな局面へと突入した。

 

 

急増する感染者などの数字に加えて

不安を抱かざるを得ない関係者からの報告があり

 

一方で賞与カットなどによる看護師の大量離職の報道もなされ

(その後一転し、支給の方向へ)

危惧すべき事態に戦々恐々としているなか

 

政府はGo to トラベルと銘打ったキャンペーンを強行。

 

 


 

これまでもそうだったけれど、政府要人達の頭からは

優先順位やTPOといった言葉が抜けているのか、市井の者とは考え方が違うのか。


 


無駄と思える事ばかり続ける彼等が、国の中枢に居るのは

国民である自分にも責任の一端があるはずだが


もはや批判する気持ちしか湧いてこない現状に

どう向き合えばいいのか。

 

 


 

「利権絡みではなく 純粋に旅行業者の窮状に対しての策」という話も聞いたが

医療関連が逼迫した状況を迎えつつあり、全方位に深刻な影響を及ぼしかねない今

到底受け入れられるものではない。

 

 

青森の宮下市長も

「今まで我慢してきたことが水泡に帰す」

「これまでと違って これは人災だ」

と発言しているが、私も意を共にする。

 

皆がより早い終息を望んで過ごした時間を無駄にしたくない。

様々に傷を負った人なら尚の事、そう思っているだろう。




そうこうしているうち、東京除外の上押し進め

キャンセル料は支払わない方向から、世間の強い反発により支払いへと転じたりと

軸が定まらない政策に


あの人が自分の手柄の如く得意気に話していた民度は

じわじわと下がってしまいそうだ。 



 

 

ただ、そうであっても そして何であれ常に

自分なりに取れる行動を どうにか考えなければと思っている。

  


その意味合いから

私もやっと数日前に給付金の申請を済ませた。 

 



居住地の自治体は、今春以前から結構大変な財政だったはずで

今は更にキツい状況になっている。

 

今回押し寄せた給付申請の事務作業により、職員の残業代が発生しても外部委託でも

後の住民税アップに繋がっていく事が予想されるが、出来る限り押さえたい。

それでなくともこの地域の税率はかなり高いのだ。

 

 

だからと言って無償の職務が増えてしまうとしたら、別の問題が発生するわけで

こちら側ができる事として、給付がないとすぐに事欠くわけではないからと

周囲の人達にも一通り振り込まれた今に至った。



同じような人が多くいたとして、こちらも政府などに都合よく解釈されないよう

面倒だけれど、入金が済み次第 その意思も伝えておく。

 

 

 

税率などの数字には実際には繋がらない、些末な話のようでも

そんなところから望むべき動きは始まるのかもしれないし

そこから変わっていく社会は、地味に底堅いと思う。

 

 

 


若者の自殺率が高い日本。

 

ごく僅かでも、皆が生きやすい社会に変えていこうとする行動を

彼等を追い詰めない空気作りにも繋げたい。




冒頭のような流れも、意味を成すかは さておき

自分なりの対応をどうすべきか考えた末の結論だ。


 




今回、これだけは触れたいと思っていた記事があったけれど

いつも以上に長文となってしまうので、残念だがリンクに留める事に。


 

この記事を読んだ、まさにその夕方

日本の高齢者施設がクラスター化し始めているという明らかないくつかの数値を目にし

胸の奥に戦慄が走った。

 


介護現場の、かつてより更に高い緊張感と求められる重労働は

そうそう続くものではないはずだ。

 

 

 



そして最後になりましたが、前回の文章は重複表現などを細々と修正しています。

内容に変化はないものの、これほど言葉に関して綴っていながら

アップ前に推敲しきれず失礼致しました。 


もっと落ち着いて取り組まなければいけませんが、しがちな事なので

いい方法があればご教示頂けるとありがたいです...