願掛け


綴るテーマは" 想い " ばかりだ。

自分でもどうかと思うけれど、結局そこにたどり着く。


描く方はその想いが先行しており、このところ衣装を身に着けた画で

Yuzuru Hanyu タイトルが続く事にも表れている。



同タイトル28を描くのがその想い故、かなり辛かったので

今回も決めるにあたり逡巡していた。


矢口カメラマンが捉えたこの表情に、当初強い衝撃を受け

ポジティブな方向に受け止めるのは 自分にとってなかなか難しかった。




しかし考えあぐねて、表情をよく見ようと画像の明度を上げてみた時

目が釘付けになる。


そこに暗さを伴わない羽生さんの固い決意を感じたのと同時に

人差し指を高々と掲げる彼の姿が重なって見えた。


私は次に描くべきものと即決する。



彼の胸の内は固い拳に表れているとしても。







今年に入ってから倍早いペースで何とか描き上げてきたものの

Notte Stellata の衣装は羽根が難関でもあり今回は無理かと思われた。

( 編集し過ぎてウエスト付近以外は殆ど溶け込んでしまっているが )


そしてやはりそうだったのか、冷静に仕上がりを見てみると

やはり無我夢中で描いていた時とは違った彼がそこにいる。



でも仕方がないのだ。

途中で、願掛け的な想いで描いている事に気が付いていたから。



この4年ほどアルコールの類を口にしない願掛けをしているが

元々そんなに飲む方じゃないのに意味があるのかと思っていたこともあり

何かしたかったのだ。



今回はいつにも増して無理をした。

前回綴ったように画に忍ばせたものもある。



だからどうか願いが届きますように。




...なんか 怖い人っぽいかな...




ちょっとだけ息をつこう。

身体もちょっと限界だ。