打開策はどこに
大いに疑問が残るジャッジをはじめとして
依然 国内外の運営は良い方向に変わるとも思えず、もどかしさが募る。
もはや正攻法で訴えかけても埒が明かないのでは。
そう感じていた。
「経済だけで話をした方が、多分通じる。」
下村健一氏(元TBS報道キャスター インターネットメディア協会理事)が
パリ協定離脱に強硬姿勢を崩さないトランプ氏への策として話す。
私はスケート連盟も非営利団体ではあれど
そこが打開できる部分かもしれないと思っていた。
少なくともフィギュアスケートに関しては
収益も先細りするのではとの考えを散見するが
そこへのフォーカスがあまりに弱いのかもしれないと。
しかし国際スケート連盟で言えば現在
債権の金利だけで相当潤っており、財務は抜群に安定している事から
先の事を説いたところで全く響かなさそうだ。
また、たとえAIで複合的に青ざめるような未来が示されたとしても
しばらくは凌げると全スルーしそうに思える。
それはそうと、全体からの割合としては多くない中であっても
リアルに多くの収益を稼ぎ出している選手に対し
いったい何を返しているのかと いっそう憤懣やるかたない。
そもそも運営側の展望とは一体どのようなものだろう。
しっかりとしたビジョンを描けているとは到底思えないのだが。
公益性が求められる団体なのに、改正と称し重ねる変更は
実際のところ明るい未来に繋がってはいない。
下村氏はこうも語っている。
「図体がでかい船は舵を急に切っても曲がれない」
一部に圧力をかけるような歪んだ舵なら行く先も知れず。
「もう遅いかもしれないのに」
その事態だけは、何としても避けなければならない。
時はどんどん過ぎていくのだ。
先頃、TOKYO2020に於けるマラソン開催地について様々な意見が交わされていたが
結局はIOCのあまりに急で居丈高な通告通りに進む事となった。
地球上の事は大体に於いて、経済的なヒエラルキーに支配されている。
しかし、おかしいと思う事に抗うのをやめてはいけないだろうし
確たる信念があるのなら携えて進むしかないが
自分の無力さに打ちひしがれるばかりだ。
観る側も「口を挟まない方が良いのでは」・「援護しよう」と相反するスタンスがあり
どちらも角度を変えてみれば頷ける。
集合知を以てしても私たちは有効な手立てを見つけられないのだろうか。
ライティングとカメラワークが新鮮だった練習着パリ散。
その後、頭の中は Otonal と Origin そしてパリ散が
入れ替わり立ち代わり流れ続けていた。
だが年の瀬に向かって街の空気は気忙しく流れ、余韻をかき消していく。
待ち遠しいNHK杯は2週後に迫ってきた。
思いは巡り続ける。
0コメント