全日本 / 今年後半作
いろんな感情が綯い交ぜになり
今までどれだけの幸福感を与えられてきたか
改めて思い知った全日本。
誰もが想像だにしなかったフリーと結果に、受けたダメージは確かに大きいが
彼が責を感じる必要性は微塵もない。
それは彼への評価の高さや敬意や愛情などをひっくるめたものが
あまりに大きい故の反動であり、致し方ない事なのだ。
一方で、蓄積されている圧倒的な幸福感と信頼感は
少しも揺らがないのだから。
5週で世界を渡る3戦目。
「自分の体が日に日に劣化していく感じはあった」
そう語ったように
ファイナル後は心身の消耗が激しく、練習どころではなかった状況から
最高点を叩き出した素晴らしいSPとトータルで2位という結果は
本来大いに賞賛されるべきものだ。
また、エッジ系のジャンプにかなり影響があったと思われる今会場の最終滑走で
ケガなく終えたのは本当に良かった。
四大陸出場は自身の希望だという。
ポジティブな理由に、思い浮かんでいたものは胸の奥にしまい込む。
消耗しきったはずの彼が、既に前進体制であるなら
健やかな心身で思いを果たせるよう応援するだけだ。
Notte Stellata のビールマン。
SEIMEIのクロスロール。
予想外のプレゼントはこの上ない嬉しさで、感に堪えない。
また間違いなく積み重ねられた月日を
そこに痛感した。
2010年代が終わる。
米TV局、NBCスポーツが2010年代で影響を与えた冬のオリンピアンのトップ10に
アジアのアスリートとしてはただ一人、羽生さんを選んだ。
どの大会でどうジャッジされようと、大きな目は正しく評価しているのだ。
彼は大きく胸を張っていい。
失ったと感じたかもしれないものの一つは
損なわれる必要性が何もないのだから。
迎える2020年。
より多くの力が彼の味方となり、思い描く道を進めるよう
心から祈っている。
今年最後の更新となります。
研鑽を積み続け、誇るべき人間性と至上のパフォーマンスを見せてくれた羽生さんと
新たに始めたこの場にご訪問を頂いた皆さまに、深く感謝しています。
今後も羽生さんの応援に繋がるよう精いっぱい努めますので
お付き合い頂けたら幸いです。
迎える2020年。
世界が少しでも良い方向に動く事を願いながら。
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