繊細な指先
再演となり、幸せな思いのなか1も2もなく描き始めたOtonal。
Citizen・Web動画などのシーンから次作を絞り込みつつ 一線を引き始めるに至らなかったのは、やはりこの瞬間を待ちわびていた為だったのだと思い知る。
全力で魂を込めた氷上の姿を上回るものはないのだから。
この場で初めて彼の演技を目の当たりにしたバレエ団芸術監督権振付師、クリスチナさんが語る。
「彼の魂から放出されて外に表れるスケートへのパッションは、素晴らしい他のスケーターに比べても別次元」
「(言うなれば)" 初めての美術館がルーブルだとして、初めて観た絵画がモナリザ "というのが彼の滑りを直に観た時の感じ」
Otonalは豪華の極みで、OriginはSSもこの上なく素晴らしいもので涙したと。
「彼の手は絶妙な華やかさで、タイミングが音楽と完全にマッチしていた」
指先迄の表現が一番細やかだと感じるのが初戦だからという事もあり、私はオータムをとても心待ちにしている。
今回も息を潜め見つめていたその時間は、素晴らしく繊細なもので心に深く染み入った。 もちろんそれ以外の部分も語り出したら止まらないが。
直後から私も魂を込め、ひたすら描き続けている。
彼の想いが結実する事を願いながら。
メダルセレモニーで国歌が流れる時 日本の国旗を広げてくれたキーガン選手と、間を置かず国旗に向き合った羽生さん。その場に望まれる素晴しい対応がそれぞれに備わっているからこその出来事だろう。
その流れで思い出すのは、数か月前にOAされたDOI・TV企画でのきひらちゃん。
食事会のシーンで、スケジュール上全く手を付けないまま退席すると伝えたザギトワ選手に「何か食べていかれますか」「日本に来てこういう機会がないのなら」と声をかけた。
オータムでも高い志を携えた素晴らしい演技と成績を残した彼女は、思いやりの心もきちんと伝えられる。いろんな意味で広く活躍していけるだろうと思うのは、こういった事が端々に現れているからだ。
さとこちゃんはトロントのバーケル氏に師事する事を発表。浜田コーチと共にメインコーチとなるのだそう。3Aを跳びたいって... がんばれー!
それにしても。
不明すぎるジャッジの問題はオータムで益々その根深さが露呈しており、ジャッジ内でも方向性が色々と違うようだ。
私達は声を上げるべきか、上げない方が良いのか。
上げるとしたらどのように。
いろんな声が飛び交っている。
これ以上ないくらい真剣に彼の思いを受け止め、応援してきた私達。皆に応えようとしてくれている彼にまた、なんとかより良い行く先を後押しできる事はないかと懸命に模索する日々は続いていく。
そう。 先日 羽生さん自ら、現役続行を明言したのだから。
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