「利他主義という理想への転換」



ここ数日、Gaga の “ Stupid Love “ を踊っている。

 


元気が出る!

肩コリも解消!

 


とにかくお勧め!

 


長丁場を抜けたなら、もう Gaga のように踊れるはず !!

( ほんとか?いまのところジタバタしてるだけだぞ…?)

 


そう言えば羽生さん、過去のインタビューで

TaylorとGagaを聴いてる、みたいな事を言っていたようだ。

 

私が知る範囲だと彼が聴くのは J-POP ばかりだったので

Gaga?!! と、それはもう色めき立ちましたよ。 

  


インタの頃で言うと ”Born This Way” あたりのはずだから

「羽生さん 確かにノリノリで踊ってたかも~」と、気分もup ♪

 


Taylor Swift は芦田愛菜ちゃんも好きだと聞いた事があって

それはどこか意外だったものの、Taylor は政治的な影響も大きいので

愛菜ちゃんはそういった部分も含めてなのかな、と思ったり。

 


チャート入りしている曲をチェックするくらいの自分には

その程度しかわからん。

羽生さんは Taylor のどのあたりの曲が好きかとかもわからん。

 


アメリカの象徴的な存在の1人であると思うTaylor。

明るいMVには元気をもらってきたし、

長きに渡りその地位を保ち続けているのは凄いと感心もする。




他方で、アメリカの象徴的な存在と言えばGG!

ここで触れずにフィギュアメインのブログとは名乗れまい(そうなの?)

 





“ グレイシー・ゴールド “




誰もがその美貌を称え、華やかな演技に胸躍らせていたような彼女は

少なからず知られているように ここ数年、うつや摂食障害と闘ってきた。

  


表舞台に姿を見せなくなる1、2年前だったろうか。 

  

失礼ながらどの試合か定かではないが

あまりに絞りすぎた姿は一瞬GGと気付かないほどで

二度見した事を強烈に覚えており

 

彼女自身も含め、皆が思い描くようなストーリーからいつの間にか

大きく逸れていったように思う。

 

ただそれ以前から、度々変化するような身体に懸念は抱いていた。

 


2018年のロステレコムで久々に姿を見せた彼女は

「30%くらい」と語られた状態であり、FSを残して棄権。

 

2019年の全米も、復活を期待されながら欠場。




後に自殺願望と闘っていたことを告白したGG。

「苦しんでいた中でもプロセスを信じ 復帰を決めたのは最良の選択」とし、

「決断をするのはとてつもなく難しかったけれど 絶対に正しいはず」と

2022年の北京五輪を目指している。

 


先日、COVID-19救援活動に貢献するためのチャリティーイベントで

ジェイソンと共にMCを務めた彼女の表情は実に晴れやかだった。

 

頑張り過ぎず進んで欲しいし

力ならずとも 見守らせて貰いたいと思う。






2013年スケカナの女子シングルは 優勝がリプ、銀はあっこちゃん、銅がGG。

表彰台の3人は笑顔に溢れているが、何ともやるせない気持ちになる。

 

リプニツカヤもあっこちゃんも、自身でこの病を明かしており

病に至らないまでも絞りすぎて心配された事があると、真央ちゃんもかつて話していた。

 

男子でも、ヤグディンが減量のため拒食症に苛まれていたという。

 



相当前からあるこの問題は

ジャンプ合戦のような過酷さを増す現状も絡んで憂慮する声は絶えず

 

それはもちろん他のスポーツ選手にも 一般的な私達の中にも

表面化していないものを含め 恐るべき数で存在する。

 



ゲーム・買い物・薬物・ギャンブル 等々 依存対象は数限りなくあり

社会状況の変化も伴って、混迷は深まるばかりだ。

 


依存状態から抜け出し、現在は飲酒を絶っている人が話す。

 

「一生闘病であり完治はしない」

「我慢するのではなく頑張って闘い 丁寧に生きるだけ」

 

そのように飲まずにいられる一番の理由は

医療センターの職員さんが励まし続けてくれた事で

ただ存在していいと思えるようになったからだと言う。

 



問題行動を繰り返す人々はそう思えないから自分を大切にできず 

でも誰より彼等自身が、その苦しい状況から抜け出したい。


けれど「依存脳を変えるのは不可能に近い」と、後述のおおたわ先生も話しているように

自分一人で抜け出す事は困難を極める

 

しかも、その一助となる同じ問題を抱えた人同士の自助グループは現在

外出自粛要請によって活動できず、不安定な状態だ。

 



そればかりでなく

社会全体がストレス緩和に用いる対象への依存度を高めている今

リミッターがないものへの自己抑制が

思いがけないところまで外れる事を強く懸念する。

 

様々なコンテンツから、人は思った以上の影響を受ける。

 

その仕組みを頭に置き、ある程度コントロールする術を用意しておかなければ

容易に引きずられ嵌ってしまうのは、当然の事かもしれない。

 



オーストラリアではウイルス感染防止のためスロットマシンの利用が禁止され

これにより 「ギャンブル依存症など精神的な病が 『緩和される想定外の効果』があった」

との記事が、4/28のニュースサイトにあった。


『ギャンブル問題を啓発する団体』が

啓発するために“分析”したこの文言を

ニュースサイトは皮肉を込めて

取り上げたのだろうか。


 

都心にも雪が降ったあの日でさえ、パチンコ店の開店を待つ列が映し出されていたが

彼等の多くは依存症に間違いないはずだ。

 

残念だが、医師や専門家ではない部外者が呼び掛けたところで

どうにかなる事はほぼないはずだし

自然に治癒される事も、特効薬もない。



また、そういった人々が我慢して家にいれば

別なところに捌け口を求めるのは容易に想像できる。

 

家庭内DVが世界的に問題になっているのは周知の通りだ。

 

店側が営業自粛要請に応じた今、少し胸をなで下ろした私達のすぐ横で

新たにその問題が起きている事を考えたくはないのだが。

 



リラックスできる嗜好対象に留まったり、ある分野への発展につながったり

迷惑や犯罪に至ったりという、それぞれの行為は

すべて良し悪しのグラデーションの中に漂っている。

 


そうであるなら理解や解決策は、もしかして私たち皆が持ち得るようにも思えるし

それにはやはり現状をよく知る事と、人同士の繋がりが欠かせない。



嗜癖が問題にまで発展した場合、現実としてどう抜け出すかは

利権も大きく絡み、あまりに根深いが

 

絡んだ糸が1本ではない覚悟もしながら

解いていくしかないんだろう。

 



山中教授は先日も

“ウイルスと「共存」する方向へ考えをシフトする” 事を、提案していた。

 

ウイルスも、利権などのしがらみも

手を尽くした上で尚 立ち行かない事を踏まえるなら

よく考えつつ “敢えて” 今は許す形を取り

 

現状を知りつつ 変える努力を続け

最終的には最善の展開とするしかないのか。

 

それはかつて移民に対してのインタビューに答えていた

名も知らない人達に考えて欲しい事でもあるのだが。

 




言うは易しで、

実際に支援活動されている方々には頭が下がるばかりだ。

 


依存の括りからは少し逸れるが

全国の少年院を回り、小説の創作講座を開いているのは

ショートショート作家の田丸雅智氏。

 

田丸氏の目指すところの一つである

論理的思考力が養える、という事は本当に素晴らしいし

内省にも繋がるだろう。

 



非常勤医師として矯正医療に従事しているのは

コメンテーターなどでも知られる おおたわ史絵先生。

※矯正医療→刑務所などの矯正施設内医務部にて受刑者の医療措置や健康管理を行う

 

母親が体の痛みから麻薬性の鎮痛剤に依存するようになった経験を持ち

先生は矯正医療に従事する道を選んだ。

 



冒頭のGagaは難病の一つである線維筋痛症と闘っており

その耐え難い痛みを理由にはしていないが、一時は医療大麻の依存状態にあったとも聞く。

 

線維筋痛症はストレスフルな環境が誘因の一つとも言われ

彼女の生い立ちは、やはり誰もがそう感じるようなものであった。

 


多量摂取のはっきりした真偽もわからないし

蒸し返すような記述は避けるべきかと思ったが


現在はそのような記事も絶えており

医療大麻の科学的エビデンスに基づいたサイトにある

彼女についての記名での投稿も読んだ。

 

Gagaは様々な支援活動も続けていて、直近では

COVID-19との戦いを支援するオンラインのチャリティーイベントも開催しており

依存症の解決に向けてやはり言及すべきと思ったのだ。

 



これより先は、依存の只中にある人々を助ける事が

巡り巡って全ての人の助けとなる、という話に進む。






世界に降りかかっている未曽有の危機に対する

解決の糸口は

 

ETV特集 「 緊急対談 パンデミックが変える世界 ~海外の知性が語る展望~ 」

 

この対談内 

経済学者で思想家でもある

ジャック・アタリ氏の提言にあった。




深刻な危機に直面した今こそ

「他者のために生きる」という

人間の本質に 立ち返らねばならない

 

利他主義という理想への転換こそが

人類のサバイバルの鍵である



 

『ポジティブ』という言葉は

『利他主義』と並ぶキーワードだと言い、

アタリ氏は続ける。




参加した上で楽観的に考えるのがポジティビズム

参加する事なく楽観的に考えるのがオプティミズム



利他主義は合理的利己主義で

利他的である事は

ひいては自分の利益となる




言い換えるのは、利き手の道傳愛子氏。

 

犠牲になるのではなく

他者を守る事こそが わが身を守り

やがて人類に繋がっていく



「情けは人の為ならず」

「win-win」

 

スカスカな私の脳裏に、そんな言葉が浮かぶ。

 

そして実は、これらの事は

自分が抱えてきた根本的な問題にもつながった。

 


偽善の意識はないのに、利他主義とも言い難い自分を

一般的には楽観主義と訳されているはずの “ポジティブ” と言い放つ事に

なにかしら引っかかるものを持ち続けていた。

 

それを今、はっきり解き明かしてもらったように思ったのだ。

 



一見矛盾しているかのような

『利他主義は最も合理的な利己主義』


  

それは、眉を曇らす他者がいても

誰かが犠牲にならなくても

  

知恵を持って、その他者を守れば

支えたい人を守る事にもなる考え方。

 


それにはやはり、知見を広め

考える努力は欠かせないだろう。

 


提言は続く。

 



医療機器・病院・住宅・水・良質な食料などを供給するため

多くの産業は大規模な転換を求められ

 

良き方向に進むためには

今の状況をうまく生かすしかない

 

ポジティブな社会へ進むために


 

 『次世代の利益となるよう 行動をとる事ができれば

それが希望となるだろう』



 

いつの世であれ、広く社会のために行動している人がその象徴となってきたのも

 

私を含め 羽生さんを “ 希望 “ と 位置付ける人が、数多いる事も同様なのだと

思いは確かなものとなった。 


 


『次の世代のために行動できる事を』

 最後にあったこの言葉は、前ブログに合致する。






今回upした画は、年末には4割方描き進めていた。

 

ファンとして、あの混迷の中

何を描くべきか思いあぐねていたその頃

 

生業の忙しさも加わり 少し和らぐ部分がないと持ちそうもなく

ふと、何気ないこのシーンに決めたのだ。

着衣のしわや陰影などは、練習着を描く際に一番熱が入るけれど

今作はとりわけ丁寧に幾度も修正を繰り返した。

 

今は身体作りにも力を入れているらしい。

 

あまりシルエットは変わって欲しくないと、勝手な思いも抱きつつ

彼が考え 行っている事に異を唱えるつもりはない。 

 

変わらず元気で、

よりしあわせな気持ちで過ごせればと願うだけだ。


 




前々回から持ち越しのブログ内容はまた持ち越し。

 

怠惰な人生のツケを返すべく、でも空回りしているような日々は

あっという間に過ぎ去っていく。

 

自宅待機になれば少しは睡眠不足も解消され、

録画したままの ” La La Land” も今になってようやく観られるかと思いきや

 

足りない頭で諸々頑張ろうとすれば

そうもいかないのが現実ではある。

 



そして毎回言ってしまうが

「それにしても」と思う。

 

令和おじさんだ、8割おじさんだと、世は何でも「おじさん」括りにしてしまってるのか?




西浦教授、もしくは西浦氏。 

 

私はその方向しか しっくり来ないんだけれど。